理学療法士は、病院や介護施設、訪問リハビリテーションなど様々なところで働き、患者様や利用者様の身体機能や動作の改善を目指す仕事です。働く場所や担当する患者様は違っても、どの理学療法士でも「あるある!」と思うことがあります。今回は、そんな理学療法士あるあるをお届けします。
目次
- 身体機能や動作能力の改善が嬉しい
- 担当した患者様の笑顔が嬉しい!希望が叶えられた時はもっと嬉しい!
- 理学療法の成果が出ないと本当に苦しい
- もらった手紙は捨てられない
- 医師や看護師に話しかけるときはタイミングを計りがち
- 自分の体の使い方が上手くなる
- いつでもどこでも歩き方を観察
- 街中で歩いている方の杖の高さをついつい気にしてしまう
- ドラマや映画で杖の使い方や高さが合ってないと気になる
- まとめ
身体機能や動作能力の改善が嬉しい
理学療法士は、病気やけがによって運動機能が低下した方に対して、運動機能や動作能力の維持・改善を目的に、体操やトレーニング、物理療法を行います。 関節の動きや筋力の状態、様々な動作を分析し、トレーニングや動作指導を実施して、状態や動作の変化を見直し、再評価を行います。
担当した患者様の笑顔が嬉しい!希望が叶えられた時はもっと嬉しい!
理学療法を行い、患者様や利用者様が改善を実感し「良くなった」「嬉しい」と笑顔が見られたときはとてもやりがいを感じます。また、理学療法士は治療の際、担当する患者様に何を改善したいのか希望を聞きますが、治療を続けて、その要望を叶えられた瞬間の喜びは何にも代えがたいです。しかし「歩けるようになりたい」と希望を聞き、リハビリ後一人で歩けるようになったとしても、その歩き方はその人が望む歩き方にならないこともあります。
「歩けて良かった」と笑ってくれたとしても、悔しさが残る笑顔は、理学療法士にとっても悔しいものです。笑顔を見ることができるのは嬉しいことですが、心からの笑顔を引き出すのはとても難しいのです。
理学療法の成果が出ないと本当に苦しい
担当する患者様や利用者様は、いつも同じ状態ではなく、一人ひとり状況が異なります。そのため理学療法が毎回上手くいき、毎回早い改善を得られるわけではありません。先輩や上司に相談し、様々な治療法を行い、論文や教科書をめくり…やっと少しずつ成果が出るときだってあります。特に1~3年目の新人のときによく体験する苦しい体験であり、誰もが通る経験です。
もらった手紙は捨てられない
時折、担当した方からお手紙をいただくことがあります。退院するときにお礼を書いていただいたり、生活の現状報告をしてくださったり…にやにやしながらお手紙を拝見し、そして、何年たっても捨てられません。
医師や看護師に話しかけるときはタイミングを計りがち
これは新人理学療法士が感じることが多い「あるある」かもしれません。忙しそうな医師、せわしなく病棟を動き回る看護師…仕事と仕事の合間など一瞬の空き時間を見て、話す内容を頭の中で整理し組み立てながら、意を決して話しかけるなんてことも。しかし、多職種とのコミュニケーションは医療の現場でも、介護の分野でも重要です。 チームで患者様や利用者様のケアを行うことが主流になっている今、コミュケーションの取り方も学ばなくてはいけません。
自分の体の使い方が上手くなる
日頃、患者様や利用者様の体を介助しながら練習を行う理学療法士ですが、運動学や解剖学を学んでいる分、自分自身の体の使い方も上手くなっていきます。看護師や介護士が二人がかりで行っている移乗を一人で出来てしまったり、自分より大きい患者様や利用者様を小柄な女性理学療法士が軽々介助していたりもします。
いつでもどこでも歩き方を観察
スーパーやショッピングモールなど、少しでも歩き方が不自然な人がいれば、理学療法士はすぐに細かな歩行分析と原因究明を始めてしまいます。 また、靴などを観察し踵のすり減らし方から、歩き方を考察したり…息をするように歩行分析をしてしまいます。これは職業病かもしれません。
街中で歩いている方の杖の高さをついつい気にしてしまう
街を歩いていると杖を使っている方を見かけますが、理学療法士は何気なく杖の高さをみています。もし高さがあっていない方を見つけると、直したくなってしまいます。 また、杖を利用している方の中には、杖先のゴムが傷んでいるまま杖を使用していることもあります。理学療法士は、ついつい杖先のゴムを変えたくなってしまいます。
ドラマや映画で杖の使い方や高さが合ってないと気になる
時折、ドラマで杖を使っているシーンを見ますが、そんなとき理学療法士は思わず、杖の高さや杖の左右が合っているか確認してしまいます。 間違っていたら、思わず突っ込んでしまいそうになります。
まとめ
理学療法士にある嬉しい「あるある」から、理学療法士の癖や日常「あるある」をお届けしました。 少し癖がある理学療法士のあるあるを通して、理学療法士のお仕事の楽しさや大変さを感じていただけたら幸いです。