理学療法士になるには、専門学校や大学に進学する必要があります。
各学校で必要な知識と技術を学ぶことが、理学療法士になるために欠かせない準備となるのです。
そこでチェックしておきたいのが、理学療法士になれる専門学校と大学に、どのような違いがあるのかです。
専門学校と大学それぞれの違いを知っておくことで、理学療法士になるための今後の進路を具体的に考えられるでしょう。
こちらでは理学療法士になれる専門学校と大学の違いを解説するので、これから進学を考えている場合には参考にしてみてください。
目次
- 理学療法士になるには
- 理学療法士の専門学校の特徴
1.理学療法士の資格試験に向けたサポートが充実している
2.卒業後の就職も支援・サポート体制が整っている
3.理学療法士の専門学校の学費は - 理学療法士の大学の特徴
1.理学療法士としての研究に打ち込める - まとめ
理学療法士になるには
理学療法士になるには、国家資格である「理学療法士」の資格を取得する必要があります。
理学療法士資格の取得には、専門の養成課程を備えている専門学校や大学で、3年以上の修学が必要です。
必要な課程を学んで、理学療法士としてのスキルを卒業までに身につけます。
専門学校や大学の卒業後、厚生労働省が行う理学療法士の国家試験に合格することで、理学療法士として働けるようになります。
理学療法士になる場合、専門学校と大学のどちらを選んでも、基本的に授業内容などに変わりはありません。
その一方で、専門学校と大学ではさまざまな違いがあり、どちらを選択するかでその後の生活は大きく変わるでしょう。
以下からは、理学療法士の専門学校と大学でどのような違いがあるのかを解説します。
理学療法士の専門学校の特徴
理学療法士の専門学校は、卒業までにかかる期間が大学と比較して短いのが特徴です。
最短3年で卒業することができるため、理学療法士資格の取得をスピーディに目指せます。
短期間で必要な知識・技術を学べるカリキュラムが作られているので、理学療法士の勉強に集中できるでしょう。
理学療法士になるには、座学や実技だけでなく臨床実習が欠かせません。
専門学校の場合、実習先となるのは一般の病院、介護老人保健施設などが対象となるでしょう。
<理学療法士の資格試験に向けたサポートが充実している>
理学療法士の専門学校は、卒業後の資格試験の合格に向けたサポートが充実しています。理学療法士資格を取得するための勉強もできるため、より合格の可能性を高められるでしょう。
専門学校は一般的に大学よりも生徒数が限定されているため、講師によって一人一人しっかりと勉強を見てもらいやすいです。
より充実した試験対策を望める点は、理学療法士の専門学校ならではの魅力になるでしょう。
<卒業後の就職も支援・サポート体制が整っている>
理学療法士の専門学校では、卒業後の就職支援も行われています。
理学療法士の資格を取得したあと、どのような仕事を選ぶのかも大きな問題です。
進路に悩んでいる場合や、就職活動が上手くいかない場合などには、専門学校の就職支援を頼ってみるといいでしょう。
<理学療法士の専門学校の学費は>
理学療法士の専門学校の学費は、就学する期間が短い分、大学よりも安く済むことが多いです。
一般的には400万〜500万円程度が、理学療法士の専門学校で必要となる学費となるでしょう。
経済的な事情で学費が工面できない場合には、奨学金制度などを使うことが考えられます。
理学療法士の専門学校では、独自の学費支援制度を打ち立てているケースも多いので、事前に支援を受けられないか確認してみるのがおすすめです。
理学療法士の大学の特徴
理学療法士の大学は、専門科目だけでなく一般教養も学ぶ点が専門学校と異なっています。
一般的に大学は卒業まで4年の時間を要するので、その分勉強する範囲も広くなるのです。
一般教養を学べるため就職先に広がりを持たせられることがありますが、理学療法士の勉強だけに集中することは難しくなるかもしれません。
理学療法士の大学でも臨床実習は必修となり、病院やクリニックでの実習が行われます。
医学部を持つ大学の場合、附属の病院や学校の関連施設で実習することも考えられるでしょう。
<理学療法士としての研究に打ち込める>
理学療法士の大学の学費は、一般的に600万円〜800万円程度が考えられます。
専門学校と違って大学は4年制となるため、単純に修学期間の差から学費が高額になってしまうのです。
専門学校同様、奨学金制度などを使用して、学費の負担をカバーすることも考慮しましょう。
まとめ
理学療法士になるには、専門学校や大学を卒業して理学療法士資格の受験資格を取得しなければなりません。
理学療法士資格の試験は合格率が80〜90%と高い傾向にあるので、専門学校や大学でしっかりと学べればスムーズな資格取得が目指せるでしょう。
理学療法士になるのなら、大学よりも専門学校に通うことがおすすめです。
上記で解説した通り、最短3年で卒業できること、充実したサポートに期待できること、学費が安く済むことなど、専門学校ならではのメリットは多数あります。
理学療法士になるために専門学校と大学のどちらに進学するか悩んでいる方は、この機会に専門学校の魅力をチェックしてみてはいかがでしょうか。