理学療法士になるには、専門の教養課程を有する理学療法学科などで勉強をする必要があります。
大学や専門学校の理学療法学科へ進学し、必要課程を履修して卒業することで、理学療法士資格を受験できるようになるのです。
理学療法士になるために理学療法学科に進学するのなら、どんなことを勉強するのか事前に把握しておくことがおすすめです。
学習内容・範囲が分かっていれば、事前に必要な準備を整えることができます。スムーズな学習につなげられるので、理学療法士になるには重要なポイントになるでしょう。
こちらでは理学療法学科で勉強する内容と、入学前に備えておきたい学習ポイントを解説します。
目次
理学療法士になるには
理学療法士になるには、大学や専門学校で教養課程を学び、卒業後に理学療法士資格の受験資格を得る必要があります。
国家資格である理学療法士資格試験に合格することが、理学療法士になる必須ルートとなるでしょう。
理学療法学科の勉強内容は、大学や専門学校で変化することはありません。
基本的にどの進路でも、理学療法士になるために必要な勉強は同じになるでしょう。
理学療法学科の勉強内容
理学療法学科の勉強内容は、大きく分けて以下の内容になります。
・基礎科目
・専門科目
・臨床実習
・国家試験対策
入学後上記の内容を学び、理学療法士としての知識・技術を身につけていくことになるでしょう。
以下からは、理学療法学科におけるそれぞれの勉強内容を解説します。
<理学療法士に必要な基礎科目>
理学療法士の大学・専門学校の1年目は、理学療法士に必要な基礎科目を学びます。
理学療法士として働くための知識のほか、患者さんの気持ちに寄り添うためのスキルなどを勉強することになるでしょう。
理学療法学科では、例えば以下のような基礎科目を学びます。
・教育学
・心理学
・解剖学
・生理学
・基礎運動学
・人間発達学
・病理学
・医学概論
など 基礎科目は次年度以降の学習に欠かせないものであるため、初年度からしっかりと基礎科目で勉強の地盤を固めておく必要があります。
<理学療法士の専門科目>
理学療法学科の2年目以降は、より深めの領域である専門科目の学習が中心となります。
専門科目は理学療法士になるのに必須となることはもちろん、実践で役立つ知識を豊富に学ぶ機会にもなるでしょう。
その後の就職のことも考慮して、多くの知識・技術を専門科目から学べるように備えるのがポイントです。
理学療法学科では、例えば以下のような専門科目を学びます。
・内科学
・神経医学
・整形外科学
・精神医学
・小児学
・臨床心理学
・臨床運動学
・動作分析学
・理学療法評価各論
・運動療法学
・義肢学
・装具学
・理学療法治療各論
など
基礎理学療法学、理学療法評価学、理学療法治療学など、理学療法士の専門領域を学びます。
1年次から専門科目に触れることもあるため、常に学習の準備は必要です。
<臨床実習>
理学療法士になるには、実際の医療現場を体験する臨床実習が欠かせません。
一般的に病院や介護老人保健施設などで臨床実習がはじまります。
理学療法士の働く姿を間近で観察・体験ができるので、将来の具体的な働き方をイメージ可能です。
理学療法士として働く心構えをすることにもつながるため、臨床実習でしっかりと現場を体験しておきましょう。
<国家試験対策>
理学療法学科では、卒業後の国家試験対策を行うこともあります。
大学や専門学校を卒業しただけでは理学療法士になれないので、試験に合格するための対策は必要です。
理学療法士の国家試験は、合格率が80〜90%と比較的高い水準にあります。
とはいえ、講義を聞くだけで国家試験が受かるほど甘いものではありません。
どんな学校に進学しようとも、学生自身の「絶対理学療法士になるんだ!」という強い意志と、それにともなう自らの継続した努力は欠かせません。
いい加減な準備で望めば合格を逃す可能性もあるので、大学や専門学校で行われる国家試験対策には真剣に臨みましょう。
まとめ
理学療法士になるには、大学や専門学校の理学療法学科で教養課程を学ぶ必要があります。どのような勉強をするのかをこの機会に確認し、必要な準備を整えておくといいでしょう。
大学でも専門学校でも勉強する範囲は同じなので、最短3年で卒業できる専門学校がスムーズに卒業できるので進学先としておすすめです。